2026/5/9 Column 今年は天草わさわさは、伊豆の海がまた豊かになるサイン?

ダイビングネタとしては、面白くないですが、今年は写真の様に“天草”(=ところてんや寒天の原材料)がわさわさと生えているのを春先から良く目にします。
黒潮の蛇行が終わったとされて、去年から今年の冬は海水温が13~14℃台と下がってここ数年ではなかった低水温維持の状態でした。10数年前はこれが普通だった思いますが、黒潮の蛇行で冬場も水温が下がらない状態だったのが最近の傾向ですよね。
(そんなに海藻類のこと詳しくはないですが...)海藻類は水温が下がることがサインで胞子(遊走子)を放出して繁殖していくらしいのですが、これが黒潮蛇行期間はなかなか水温が下がらず、海藻くんたちが子供を増やすタイミングがずれたり遅れたりして、またもしくはタイミングが来なくて、子供たちを増やせなかったんじゃないかと思います。
海藻がないと貝の餌もないし、(トコブシくんは天草大好きらしい)、海藻や貝、、、餌がなきゃ魚も増えない。ってことで、ここ数年、前はあんなにゴロゴロたサザエも鮑もぜんぜん見られない海になってしまってました。
そんな状況だったのが、今年の冬は水温が、元々の状態、本来はこうっていう形で下がってくれたので、海藻くんたちのリズムも元に戻って、天草たちも黒潮蛇行前のようなワッサワサ生えてってなったんだと思います。とっても地味な光景ですが、これ、伊豆の海がまた元のとっても豊かな海にもどるサインなのかも知れません。
冬場が高水温で保たれてるのはぶっちゃけ楽だし刹那的には良いですが、そうやって伊豆の海が少しずつ本来の伊豆の海ではなくなっていってしまうのは、決して喜ばしいことではないと思います。
なので、今年のように冬場にしっかり水温が下がり、それに呼応するように海藻類がきちんと繁殖している春の海を見ると、「おかえり、伊豆の海」って嬉しく思うんですよね。地味な光景ですが、伊豆の海がまた豊かに戻りつつあるサインとして。

