2026/6/5 Blog「漁」天草漁・今年は“ヨリ草”が凄いです!・5/14-15の様子


今年もまた天草漁の時期がやってきました。
ご存知だとは思いますが、“天草”は“ところてんや寒天”の原材料です。海から採ってきたこの海藻を40分ほど煮出して冷やして固めるとあの透明なプルンプルンのものになります。
自分自身、そんなに“ところてん”を食べる習慣はなかったのですが、自分で採ってきた天草から自分でところてんを作ってみたら“めちゃめちゃ美味い!”市販のものに比べると風味がまったくもって違います。
なんでも自家製は市販品より美味いですね。
天草漁もいろんな漁の段階・決まり(ルール)があって、ここ土肥エリアの八木沢地区では
漁解禁前
・寄り草(ヨリクサ)
風の強いときにウネリでちぎれた浅場に漂う天草や海岸に打ち上がった天草を拾い集める。海に入ってもいいけど、顔を水面 下に入れたり、潜ることや海底(岩肌など)に生えてる天草を採ってはダメ。海に入って大きな玉網でフワフワ浮いてる天草をすくって採るのはOK。
漁解禁後
・陸どり(オカドリ)
海に入って、海底に生えている天草を採るのはOKだけど、頭を水面下にいれたり、潜るのはダメで手を使って掴み採りするのもダメで基本“まんが”と言われる金属製の熊手(レーキ)で岩肌を引っ掻いて採る方法。が、解禁日から1〜3日ほど。


・潜り(素潜り漁・もちろんタンクを背負ってのスキューバダイビングはダメ)
陸採り期間が数日間あって、そこからいよいよ潜って採って良いことになります。もちろん、スキューバダイビングはダメで素潜り漁です。
と、いう風に天草の採り方も結構しっかりとしたルールがあって、種の保全と潜れる人ばかりではないのでちゃんと漁業権行使資格を持つ老若男女問わず、誰でも公平にっていう機会均等の観点からこういう流れになってるんじゃないかな〜って自分なりに理解してます。
今年は、4月頃・春から海岸に天草がわんさか寄って10年ぶりくらいの“寄り草豊漁”だそうで、海が荒れる度にたくさんの人が海岸に来て軽トラいっぱいに何度も寄り草を運んでいるシーンがみられました。
ここ数年来全然寄り草もなくて“昔は海岸が赤い土手みたいになったもんだよ”なんて当時を懐かしむ話を良く聞いたのですが、今年はその状況が久しぶりに戻って来て、皆さん嬉しそうに笑顔で天草集めてました。


今日5/14・5月半ばでもまだまだ海岸にたくさんの天草が打ち上がってますが、ほとんどの方が、もうたくさん採ってそれぞれの皆さんの保管場所いっぱいになった様で、今日は自分の他は誰もいませんでした。
天草を採ってきてからですが
・真水に浸けて簡単に塩抜きをして(この行程は省く人もいます)
・えって(天草以外の海藻やゴミを取ることを“える”って言います)
・並べて乾燥させて梅雨明けまで一旦保管して
・梅雨が開けたら、真水に浸けてしっかり塩抜きをして
・また並べて広げて(ついでにえって)水をかけてサラシます。
乾いた天草に水をかけて濡らすと再度乾くときに今まで赤茶色っぽかった色が白くなっていきます。これを“サラシ(さらす)”と言って、サラシて色を白くしていくと等級があがって値段があがるのですが、サラシすぎると全体の重量が減るのでこのサラシ加減の見極めもけっこう大事で(笑)
・最後にこのサラシ終わった天草を樽に詰めて足で踏んで樽状に形を整えて出荷できる状態にします。
と、言った感じで天草って海から採ってきて終わりじゃなくて、特にここ八木沢地区は他の天草産地に比べて出荷までの行程がたくさんあるのと、出荷の日が年に一回なのでそれまで保管しておくスペースが必要になるっていうこともあるのとかで、なかなかこれ手間がかかるんです(汗)。

たくさんの天草が干してあります・八木沢港(僕のではないです)

採ってきたばかりの天草(手前)とサラされて白くなった天草(奥)


今日採ってきた天草、、、
けっこうあってえりながら並べて広げてるの3時間くらいかかって終わったの夜の7時すぎてしまいました...。
あー腰イタイ(笑)
翌15日は、お日様さんさんのカラッとした良いお天気!
昨日並べた天草がしっかり乾燥するように、表面だけでなく全部裏返して完全乾燥。この裏返す作業もけっこう手間です(腰イタイ・笑)




午後にはしっかりカラッと乾きました!
これを、いくつかに分けて大きな風呂敷に包んで梅雨明けまで保管します。
明日からいよいよ解禁!本格的な天草漁が始まります。


